フィルターとは?
液体や気体中の微粒子を分離・除去する目的で使用される多数の小さな穴が開いたろ材そのものや、それを用いた装置のことを指します。
フィルターとは?
液体や気体中の微粒子を分離・除去する目的で使用される多数の小さな穴が開いたろ材そのものや、それを用いた装置のことを指します。
スクリーンとは?
20μm程度以上の粒子状物質を分級あるいは分離(捕捉)する分離・分級装置のこと
スクリーン・フィルターの役割
日常生活する上で水や空気はごくありふれた物質であり、私たちは意識することなく消費しています。
しかし、健康で快適な生活を営むためには水や空気を常に清浄な状態に保つ必要があります。
例えば、浄水場では各種のスクリーンやフィルターを用いて浄水処理が行われています。
近年ではナノ(10億分の1メートル)テクノロジーを駆使して様々な機能性材料が開発され、より一層の便利さと豊かさを社会にもたらしていますが、所望の機能を発現させて思いどおりの材料を作るには、その構成要素である微粒子の大きさを正確に揃えねばならず、スクリーンを用いた高精度な分級操作が極めて重要になります。
以上のようにフィルターやスクリーンは、私たちが安全で快適に生活する上で極めて重要な役割を果たしています。
産業におけるスクリーンは、主な4つの目的で使用されます。
厳密な定義はありませんが、隙間の大きさやろ過精度で分類すると以下のようなイメージになります。
フィルターの使用形態
フィルターは使用される目的や用途に応じて使い方も様々ですが、次のような使い方が一般的です。
ろ材による分離方法の違い
フィルターとして使用されるろ材は、その分離方法で以下の2つがあります。
① 深層ろ過
粒子はろ材の内部を通過する間に捕捉されます。
<ろ過精度の基準>
対象となる粒径の粒子が90~99%捕捉されたものが公称ろ過精度となる
<メリット>
穴径より小さなものも確率的に捕捉され、
より清澄化したろ液を得られます。
<デメリット>
内部に粒子を捕捉するため洗浄再生が難しく
使い捨てを前提とするものが多い
<フィルター例>
不織布、焼結積層金網、セラミックフィルター
② 表面ろ過
粒子はろ材の表面で捕捉されます。
<ろ過精度の基準>
隙間の幅の平均値が公称目開きとなる。
種類によって10~20%のばらつきがある。
<メリット>
粒子はフィルター表面に乗る形で補足するので、洗浄により除去可能です。
また、粒子がフィルター表面に堆積し、粒子自体がろ材の役割を果たすことでより清澄なろ液を得ること(ケークろ過)も可能です。
<デメリット>
深層ろ過に比べるとろ過面積が小さくなり、目詰まりが早くなる場合があります。
<フィルター例>
メッシュ金網、ウェッジワイヤー、ノッチワイヤー
出典:日本液体清澄化技術工業会(LFPI)
『ユーザーのためのフィルターガイドブックー金属フィルター、スクリーン等編ー』
https://www.lfpi.org/
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。