食品工場排水のバルキング(浮遊汚泥)の解消 | 事例紹介 | ろ過装置(濾過器)、分離機、分離装置の専門メーカー東洋スクリーン工業株式会社

事例紹介

ろ過(固体サイズ:~100μm)

食品工場排水のバルキング(浮遊汚泥)の解消

  • 食品工場排水設備担当者
  • 課題
  • 東洋スクリーン工業担当者
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食加工工場排水のSS(液中の固形物)濃度が高く、
後段の生物処理への負荷が高い
状況が続いている。

糸状菌の増殖などにより汚泥の沈降・凝集がしにくくなる
バルキングが度々発生し、沈殿槽でキャリーオーバーが起こる。
排水の流量調整を行う必要があり、排水処理場の運転管理に
神経を使う状況が続いている。

一方で、工場の生産規模は拡大して排水処理への負荷は増大している。
                                      


                                      

前処理にスクリーンを導入することでSS濃度を下げて有機物を回収し、
後段の生物処理への負荷を下げることができます。

過去3万台以上実績のあるウルトラTNスクリーンなどの
傾斜タイプのスクリーンをよく使って頂いています。
                                      

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実は既に傾斜タイプのスクリーン(目開き0.5mm)を導入している。

過去により小さな目開きにすることも検討したが、
すぐに目詰まりしてオーバーフローしてしまい使いものにならなかった。
                                      


                                      

従来のスクリーンの後段に目開き最小20µm(0.02mm)
分離可能なファインアーク®-60を付加することでより多くのSSを回収できます。

傾斜タイプのスクリーンと同様に水中ポンプで供給する構造で、
圧力噴射した排水をスクリーンに当てることで、傾斜スクリーンで不可能だった
SS濃度が高い、液体に粘性がある、油分が多いといった性状の排水でも
処理できる可能性があります。

また、目詰まりに対しては自動洗浄機が有効です。

実際にテスト機で検証を行いましょう。
                                      

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テスト後

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・SS濃度比(嫌気処理前)40%ダウン

  ① 従来(0.5mm) 12,000 mg/L
  ② ファインアーク®-60(20µm)7,300 mg/L

沈殿槽の浮遊物が見た目に減少した。
前段に傾斜スクリーンがあることにより、ファインアーク®-60で安定した固液分離ができています。スクリーンに使用しているファインウェッジ®の開口率を上げることで20µmでも処理可能です。
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導入後

ファインアーク®-60を導入してSS濃度が低下したことで糸状菌の増殖などのバルキングの発生が収まり、排水処理が安定し運転管理が楽に行えるようになった。

   実際の運転動画はこちら>>>

ファインアーク®-60(左)網上のSS回収(右)網下のろ液

導入フロー(例)

調整槽から生物処理に送水する間にファインアーク®-60と比較的容積の小さな中継槽を増設するだけで、大規模な工事は必要ありません。

導入までのリードタイムやイニシャルコストは少なく実現できます。

その他ご意見

微細なSSを回収することができることにより、場合によっては沈殿槽が不要になることもございます。

 例) 導入前:調整槽 → 沈殿槽 → 嫌気処理
    導入後:調整槽 → ファインアーク → 嫌気処理

 沈殿槽をなくすこと省スペース化かつ排水処理場の処理能力アップが見込めます。

調整槽の前に設置することで槽内固形物の堆積量を減少させることができ、定期的に行っていたバキューム清掃が不要になった例もございます。

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